木造建築は主に個人向けの住宅建築に使われるようになり、
システマティックな工法や強度を保ちながらコストダウンする手法などが開発されました。
これらを大規模木造建築にも応用することで、合理的な建築が可能になります。
鉄骨造→木構造のコスト比較
鉄骨造→木構造のコスト比較
木造は材料や建築費用が安い
木造は鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べて軽量です。そのため、地盤改良時にも杭の本数が減らせたり、基礎のサイズダウンを見込めるため、基礎の工事費用を抑えることができます。
また、木造はほとんどの建材が木造住宅用に開発、生産されているため、その規格やモジュールをうまく活用し設計や施工を合理的に行うことで、材料費を安くすることができます。
人件費を抑えることができる
木造は、プレカットされた規格部材を現場で組み上げるため、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比較して工期の短縮が図ることができます。工期の短縮は人件費など経費を安くすることにつながります。
また、構法が住宅と共通で、住宅建築に携わる大工さんでも施工が可能であるため、高層ビルやホテル建築の現場と鉄骨造を施工するための建設職人を奪い合う必要もありません。
構造別の減価償却期間
構造別の減価償却期間
減価償却期間が短く節税効果も
木造を選択することにより節税効果が得られます。減価償却期間が 22 年と、鉄骨造の 34 年や鉄筋コンクリート造の 39 年より短く設定されているため、年間の経費をより多く計上することでき、節税につながります。なお、耐用年数はあくまで税法上定められた年数です。木造であっ ても適切にメンテナンスを行うことで更に長期に使用可能です。