楠亀工務店

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木の質感豊かなパッシブデザインの家[豊郷町・K邸]

リビング

この家は、楠亀スタッフの自邸です。家族の成長とともに家づくりを考え始めたとき、特に重視したのが「温熱環境」でした。日中、外で働く夫の希望は「帰って来たときくらい涼しい部屋で過ごしたい」、それに対してほぼ一日を事務所で過ごす妻は、「エアコンが苦手、せめて家くらいはエアコンを止めて汗をかきたい」と、エアコンの使い方についての意見が正反対でした。
そこで着目したのが「パッシブデザイン」。夏は自然の風を上手に循環させることで室内を涼しくする、また、冬は太陽の光を取り込んで暖かさの源とする。エアコンなどの機械設備に極力頼らずに、快適な温熱環境で生活できる設計手法です。
また、仕事を持つ主婦として炊事や洗濯、掃除といった家事を効率的にこなすための動線計画や、物が片付きやすい生活ができることを考えた収納計画などにも、自邸の設計という機会を生かして積極的に取り組んでいます。お客様が家のプランをご検討いただく際のヒントにもなるかと考えています。

所在地
犬上郡豊郷町
敷地面積
000.00m²
延床面積
000.00m²
構 造
木造2階建(SE構法)
外観
外壁には雨に強い無垢のレッドシダー材(米杉)を使用。楠亀工務店ではモデルハウスの黒い外観を好んでくださるお客様が多いためダークな外観の施工実例が多いのですが、今回はグレー色の塗料を施しました。
外観
夏の日射遮蔽のために、南側に深い軒が連なる片流れの屋根としました。南向きの片流れは太陽光パネルを広く設置するためにも有効です。
また、広い開口部を実現できるSE構法の良さを活かして、車2台がゆったり入る6m間口のガレージを設けました。
玄関
広めにとった玄関ホールからは、LDKと右手の和室、それぞれへアクセスすることができます。
リビング
大きな吹き抜けのあるリビングは、南北の通風を考えた位置に配しました。北向きの窓からは琵琶湖から吹いてくる風が気持ちよく感じられます。
ダイニング
LDK空間は、「キッチン〜ダイニング〜ソファ〜TV」の、どこにいてもお互いの顔を見て過ごせる事を優先してレイアウトました。
ダイニングキッチン
一続きのダイニングキッチンは、回り込まずに並行移動だけで配膳ができるので、助かります。また、ダイニングが隣のためさっと腰を降ろしやすく、これから歳を重ねていく上でこのレイアウトは重宝しそうです。
キッチンの奥には1.5帖のパントリーがあり、急な来客でも物を片付けるのには便利です。
キッチン背面飾り棚
キッチンの背面には、無垢の板を張り合わせ、お気に入りの雑貨を置く飾り棚を取付けました。余った外壁板を削り、木のそのままの風合いを活かすクリア塗装を施しています。購入した収納家具とのバランスも考慮しています。
和室
玄関から直接出入りできる和室は畳部分で4.5帖、3枚分の布団を敷く事を考慮し板の間分を広くとりました。押入下に空間を設けることにより部屋の広がりを感じ、北向きの地窓からは心地のいい風が入ってきて、畳の上でのお昼寝は心地よさを感じます。
和室
3枚戸を壁に引込めば全開してリビングにつながるため、大勢の来客時には机を和室まで連ねて広く使うことも可能です。普段はリビングの延長として畳の上でごろんと横になりTVを観ることも。
2階ホール
自由に遊べて、急な来客時も困らない2階に子供の遊び部屋をつくりました。
現在は間仕切りを設けない、1室大空間として使っています。
吹き抜け
吹抜け横の遊び場は、子供にとっても家族の気配を感じながら安心して遊んでいられるようです。1階からも顔が見えるので、家事をしながらでも子供の様子を伺え安心です。通常の2階床レベルよりも階段2段分低くし、1階との距離を縮める工夫をしています。
2階ホール
窓の開閉やメンテナンスのために窓際に狭い通路を設けたのですが、子ども達には吹抜け廻りをぐるりと一周できることが楽しそうです。広さ故に少々はしゃぎすぎる事もありますが、楽しく遊ぶ様子は大人も見ていて楽しく感じています。
主寝室
夫の希望で寝室は1階に配置しました。
ダイニング・キッチンから家事コーナーを経た奥が寝室になります。
主寝室
寝室には「室内物干ワイヤー」を窓際に取付け、シワにならない、散らからない工夫をしています。畳む時にワイヤーから下し、すぐ近くにある箪笥に仕舞い込む。という流れです。
室内物干は、冬の乾燥時には就寝前から干しておくと加湿器代わりになるというメリットもあります。
洗面所
キッチンの裏手にはトイレ、洗面、脱衣、浴室の水廻りを集約しました。来客でも使いやすいよう、脱衣室とは別の位置に洗面を設けています。
洗面はボーダータイルや六角タイルで仕上げ、水廻りも雰囲気よく面白みを出してみました。
床下エアコン
洗面台の下に床下エアコンの本体が設置され、冬の暖房としてここから基礎全体に温風を送り込みます。
エアコンはこの他に、夏の冷房用として(冷気は上から下へ流れるので)2階吹き抜けの上部と、少し奥まっている寝室に設置しています。
家族写真

【暮らしてみての感想】

楠亀工務店の施工事例として、定期的にお客様に見学いただいていますが、その際に、「吹抜けは魅力的だけど、寒くないですか?」というご質問をよくお受けします。しかし、心配はご無用です。
そもそも吹き抜けが寒い理由は、暖気が2階へ上がってしまい、代わりにすき間風や壁を伝わった冷たさが室内に侵入してくるからです。楠亀工務店が採用している外張り断熱と充填断熱を組合わせた「ダブル断熱」は断熱性・気密性に優れ、外気の影響を受けにくく空気が外へ逃げないため、吹抜けがあっても上下階の温度ムラを少なくしてくれます。これは冬だけでなく夏も同じことが言えます。2016年夏をダブル断熱の家で過ごしましたが、7月は2階のエアコン1台と扇風機で過ごしました。8月に入り極端な猛暑日が続いたため、2階のエアコンから一番遠く冷気が行き渡りにくい寝室に6帖用を追加しました。
暑がりの夫とエアコンが苦手な私は、エアコンの設定温度をよく調整し合いますが、大きな空間にもかかわらず直ぐに体感温度が変化したことに断熱性能の良さを感じました。何よりも、想像以上に電気代がかかっていない事に驚いています。
 
また、今回の家づくりにあたり、家事をする自分自身が動きやすい事、片付けやすい事、家族とコミュニケーションをとれるように考えたのですが、自分自身の生活に合わせた「注文住宅」の良さを改めて知る事が出来ました。生活パターンは家族や人に寄って異なるため、特に問題に感じていることを間取りで解決したことは、「注文住宅」でなければ出来なかったことかと思います。
 
そして、珪藻土や無垢の床に想像以上に安心感を感じました。同じ珪藻土と無垢の床が張ってあるモデルハウスで素材の良さを感じているはずでしたが、仕事をする空間と、実際に素足や薄着で過ごす住空間とでは感覚が違ったのでしょうか。自分自身だけでなく子供が毎日肌に触れる物であるので、自然で安心出来る素材の必要性を感じました。
 
今後も定期的にこの家の見学を開催し、ダブル断熱や床下エアコンを実際に体感いただくことを予定しています。みなさまの家づくりの参考に、ぜひご参加ください。